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TOEIC600点を目指して勉強していると、「あとどれくらい勉強すれば600点取れるのか」がわからず、不安になる人が多いのではないでしょうか。
結論、TOEIC600点に必要な勉強時間の目安は、あなたの現在のスコアによって大きく変わります。
300点台なら500〜550時間、400点台なら320〜370時間、500点台なら140〜190時間が現実的なラインです。
この記事では、あなたの現在のスコアを基に、TOEIC(R)で600点をとるのに必要な勉強時間、勉強方法、効率的な時間の使い方まで詳しく解説します。
「絶対に600点を突破したい」「効率的な勉強方法を知りたい」人は、ぜひご覧ください。
- 今のスコア別に、TOEIC600点までに必要な勉強時間
- 1日に使える学習時間ごとに、600点を取るまでにかかる期間
- 効率よく600点を取るための勉強法と教材の選び方
- 社会人・学生それぞれに合う現実的な学習スケジュール例

TOEIC900超 × 英語学習習慣化アドバイザー
まなぶ
元・英語アレルギーの会社員。英語力ゼロで社会人留学 → 帰国後にTOEIC905点を取得。 現在は、マーケティング職で「英語×ビジネス」を武器にキャリアアップ中。 忙しくても続く英語学習法を研究し、3年間毎日英語学習を継続中。 自分自身の失敗と試行錯誤をベースに、英語初級者がゼロからやり直すためのロードマップを発信している。 X(旧Twitter)・note・ブログにて「勉強が続かない人に寄り添う発信」を展開中。 英語が苦手なあなたでも、続けられて、話せるようになる。それを証明してきたひとり。
現在のスコア別|TOEIC600点までに必要な勉強時間の目安
TOEICは「100点伸ばすのに200〜300時間」がひとつの目安とされており、あなたの現在のスコアによって600点までの必要時間は大きく変わります。
ここでは、オックスフォード大学がだしているTOEICの勉強時間の目安を基に、TOEIC600点を取るまでにかかる勉強時間を詳しく解説します。
まずは自分がどのスコア帯に当てはまるかを確認し、学習計画づくりの参考にしてください。
- TOEIC 300点台 → 600点まで「500〜550時間」
- TOEIC 400点台 → 600点まで「320〜370時間」
- TOEIC 500点台 → 600点まで「140〜190時間」
- 英検準2級・2級レベル→ 600点まで「150〜250時間」
- 英語初級者(中学英語が不安)の場合→600点まで「500〜700時間」
※「100点=200〜300時間」はあくまでも目安です。
低スコア帯ほど基礎を覚えるだけで伸びやすいため、100点あたりの必要時間は短くなるケースが多いです。
TOEIC 300点台以下の場合 → 600点まで「500〜600時間」
TOEIC300点台から600点を目指すには、約500〜550時間の学習が目安です。
TOEIC300点台の人はまだ中学英語の理解があいまいで、語彙・文法・リスニングの土台づくりに時間がかかります。
基礎が固まっていないうちは、実践問題を解いても理解が浅く、得点に結びつきにくいので、まずは語彙・文法・リスニングの土台づくりを優先しましょう。
一方TOEIC300点台の人は、基礎が固まると理解力が一気に上がるため、400点・500点と簡単にスコアを伸ばしやすいです。
「伸びしろが大きい」時期なので、焦らず基礎を固めていきましょう。
- 銀のフレーズを5周して、1秒以内に意味が出る単語を増やす
- 中学生レベルの文法書を3周して、Part5(文法問題)の取りこぼしを減らす
- 短い音声で音のつながり(弱形・連結)に慣れる練習をする
- 1本の長文を毎日5〜10分だけ音読して、英文の流れを掴む練習をする

TOEICで点数が伸びない最大の理由は、土台となる語彙力が不足しているからです。
単語の意味が瞬時に出てこない状態では、文法・リスニング・長文のどれをやっても理解が追いつかないため、結果として学習効率が大きく落ちます。
まずは単語帳を一冊、迷いなく使えるレベルまで仕上げてください。
「完璧」の基準は、英単語を見て1秒以内に意味が出てくること。複数の意味がある単語は、すべてを答えられる状態が理想です。
スポーツと同じで、基礎練習は地味に感じるかもしれませんが、基礎を飛ばして応用に進んでも点数は伸びません。
最初の1冊は「銀のフレーズ」が最も取り組みやすく、600点を目指す基礎固めにおすすめです。

銀のフレーズ以外に初心者向けの単語帳を比較したい人は下記の記事を参考にしてください。
TOEIC 400点台 → 600点まで「320〜370時間」
TOEIC400点台から600点を目指す場合は、基礎知識を定着させる時間が必要なため、320〜370時間が目安になります。
TOEIC400点台を取る人は、中学英語がある程度身についており、高校英語も少しわかっている状態です。
ただし、中学英語は理解できていても語彙と文法が部分的に抜けており、問題の解くスピードや、正答率がまだまだ足りていない段階です。
- 頻出単語を覚え直し、意味を1秒以内に思い出せるまで反復練習する
- 中学〜高校基礎文法を整理し、Part5(文法問題)で迷わず正解を選べる状態にする
- 音のつながりを聞き取れるように、短い音声でシャドーイングをする

TOEIC400点レベルになってくると、リーディングで時間が足りないと感じる人が多いです。
単語を思い出すのに少し時間がかかったり、文の流れをつかむのに手間取ることがあり、Part7まで辿り着けないこともあるでしょう。
実は、TOEIC700点や800点を取る人も「最後まで読み切れない」と感じる人が多いです。
重要なのは、焦って雑に回答しないことです。
長文も短い文法問題も、1問あたりの得点は同じです。
基礎を固めて自分が自信をもって答えられる問題を増やしていくと、自然と点数は上がっていきますよ。
500点台 → 600点まで「140〜190時間」
TOEIC500点台から600点を目指す場合は、語彙の抜けや文法のあいまいさをなくし、英文の細部まで正確に理解するために140〜190時間が必要です。
TOEIC500点台は基礎が固まっているため、自分の苦手な箇所を重点的に補うとすぐに600点が取れるレベルです。
ただし、やや複雑な構文や会話の細かい部分になると意味を取り切れない場面が残り、Part5やPart7で点が取れない人が多いです。
- 銀のフレーズの単語を1秒以内で思い出せるレベルで覚える
- 中学〜高校基礎文法の抜けを補い、文法問題を45秒以内に溶ける状態にする
- リスニングのPart3・4の聞き取りを安定させるためにシャドーイング
- 週1回の模試→弱点チェック→翌週で補強のサイクルを回す

TOEIC500点台では「知識はあるが、問題の解答スピードが足りない」のが伸び悩みの原因になります。
「問題を解くスピードを上げる」「文法問題を間違わない」「リスニングの要点を聞き逃さない」など、解答の精度とスピードを上げる学習を優先してください。
また、模試を週1回取り入れると「弱点→補強→改善」の流れができて、点数が伸びやすくなりますよ。
英検準2級・2級レベル→ 600点まで「150〜250時間」
英検準2級・2級レベルの人がTOEIC600点を目指す場合、150〜250時間必要です。
英検準2級・2級レベルの人は、高校レベルの語彙と文法がある程度身についており、英文の大意をつかむ力はすでにあります。
ただし、TOEICで問われるのは日常英会話とは異なるビジネス語彙が多く、問題を素早く解くスピードも重要です。
- TOEICは「読む・聞く」が中心で、問題を解くスピードが重要
- 英検は読む・聞く・書く・話すの4技能を測る
- TOEICはビジネス寄りの語彙が多く、英検は日常〜アカデミックが中心
- TOEICはひっかけ問題が多い
- TOEICは「量と速さの試験」、英検は「英語を深く理解する試験」
【1日に使える時間別】TOEIC600点までにかかる期間のシミュレーション
TOEIC600点までに必要な総学習時間を知っても、1日にどれくらい勉強すれば何ヶ月後にTOEIC600点がとれるかは意外とイメージしづらいものです。
たとえば、会社から「来年の4月までにTOEIC600点を取るように」と言われても、いつ学習を始めれば期限に間に合うのか判断が難しい場合があります。
ここでは 1日の学習時間ごとに、TOEIC600点までに必要な学習期間を逆算できるようにわかりやすく計算しました。
- 1日30分でTOEIC600点を取るまでに必要な期間
- 1日1時間でTOEIC600点を取るまでに必要な期間
- 1日2時間でTOEIC600点を取るまでに必要な期間
- 忙しい社会人でも時間を作れる方法
※本セクションもオックスフォード大学のシミュレーション結果を元に算出しています。
内容には個人差がある場合があります
1日30分でTOEIC600点を取るまでに必要な期間
TOEIC600点を目指している人が毎日30分勉強する場合、300点台の人は「1年8ヶ月〜2年6ヶ月」、400点台の人は「1年2ヶ月〜1年8ヶ月」、500点台の人は「7〜10ヶ月」くらいかかります。
換算表
| 現在のスコア | 必要総時間 | 600点までの目安 |
| 300点台 | 500〜550時間 | 1年8ヶ月〜2年6ヶ月 |
| 400点台 | 320〜370時間 | 1年2ヶ月〜1年8ヶ月 |
| 500点台 | 140〜190時間 | 7〜10ヶ月 |
1日30分の学習でも500点台から600点を目指す場合は、7〜10ヶ月で到達できるため十分現実的です。
基礎が整っているため、単語・文法・音声の3つを毎日回すだけで得点が伸びます。
- 単語:毎日「新出5語+復習20語」を必ずこなす(銀フレを1周30分以内で回すイメージ)
- 文法:中学〜高校基礎の苦手分野を毎日1テーマだけ確認(Part5を1問45秒以内で解答する)
- リスニング:Part3・4の短い音声を使い、1日5分シャドーイング(同じ音声を3周)
- 模試と復習:週1回30分で短い模試→翌週は「間違えた問題だけ」を復習して弱点をつぶす。

一方で、現在、300点台や400点台の人が、1日30分の勉強だけで600点を目指す場合は、TOEIC600点を取るまでに1-2年以上かかり、あまり現実的ではないのがわかります。
特に基礎の暗記は、定着する前に忘れることが多く、毎日30分を続けても覚え直しに時間が割かれやすくなります。
なので基礎固めの段階では、最低1日1時間以上の学習を確保するのをおすすめします。
どうしても仕事が忙しい日は30分でも構いません。
通勤中や昼休みを使えば30分は学習時間を確保できるので、まずは「毎日机に座らなくても続けられる環境」をつくるのが重要ですよ。
忙しい社会人が勉強時間を確保する方法は、以下の記事を参考にしてみてください。
1日1時間でTOEIC600点を取るまでに必要な期間
TOEIC600点を目指している人が毎日1時間勉強する場合、300点台の人は「1年5ヶ月〜1年6ヶ月」、400点台の人は「11〜12ヶ月」、500点台の人は「5〜6ヶ月」くらいかかります。
換算表
| 現在のスコア | 必要総時間 | 600点までの目安 |
| 300点台 | 500〜550時間 | 1年5ヶ月〜1年6ヶ月 |
| 400点台 | 320〜370時間 | 約11〜12ヶ月 |
| 500点台 | 140〜190時間 | 約5〜6ヶ月 |
TOEICで600点を目指すなら、平日はできれば1時間ほど学習時間を確保したいところです。
特に朝の1時間は集中しやすく、習慣化しやすいので毎朝1時間早起きして勉強するのをおすすめします。
夜に1時間勉強しようとしても、疲れていて生産性が下がりやすく、勉強をしていると眠くなってくるからです。
- 単語:銀フレを20分。新出5語+復習20語を必ず回す
- 文法:中学〜高校基礎を15分。Part5を1問45秒以内で解答する
- リスニング:Part1〜2またはPart3〜4を15分。聞く→声に出す→もう一度聞くの3セット
- 模試と復習:週1回10分。短い模試→翌週は間違えた問題だけを復習する

平日1時間を確保できる人は、土日にさらに時間を使えるケースが多いです。
もし、1ヶ月の土日が8日あり、毎回6時間ずつ学習できるとすると、土日だけで 月48時間 の学習になります。
スコア帯ごとに「土日+平日1時間」でどれくらい短縮できるかを逆算すると、以下のようになります。
長い期間TOEICの勉強をし続けるのは大変ですが、土日にまとめて勉強すると、その分かなり早くTOEIC600点を取れますよ。
- 300点台の人(必要:500〜550時間)
・平日:1時間 × 20日=20時間
・土日:6時間 × 8日=48時間
→ 合計:月68時間
500〜550時間 ÷ 68時間 ≒ 約7.3〜8.0ヶ月
→ 朝学習+土日の集中で「約7〜8ヶ月」でTOEIC600点が取れる - 400点台の人(必要:320〜370時間)
320〜370時間 ÷ 68時間 ≒ 約4.7〜5.4ヶ月
→ おおむね5ヶ月前後が妥当なライン - 500点台(必要:140〜190時間)
140〜190時間 ÷ 68時間 ≒ 約2.0〜2.8ヶ月
→ 基礎がある人なら「2ヶ月台」で600点取れるケースも十分あり得る
1日2時間でTOEIC600点を取るまでに必要な期間
TOEIC600点を目指している人が毎日2時間勉強する場合、300点台の人は「8〜9ヶ月」、400点台の人は「5〜6ヶ月」、500点台の人は「2〜3ヶ月」くらいかかる計算になります。
換算表
| 現在のスコア | 必要総時間 | 600点までの目安 |
| 300点台 | 500〜550時間 | 約8〜9ヶ月 |
| 400点台 | 320〜370時間 | 約5〜6ヶ月 |
| 500点台 | 140〜190時間 | 約2〜3ヶ月 |
1日2時間の学習を続けられる人は、TOEIC600点までにかかる時間を大きく縮められます。
理由は、朝と夜を分けて学ぶと記憶が残りやすいからです。
朝に学んだ内容は、時間が経つと自然に薄れていきます。
夜にもう一度復習すると、脳が「必要な情報」と判断しやすくなり、知識が定着しやすくなります。
- 単語:銀フレを30分。新出10語+復習30語を必ず回す
- 文法:中学〜高校基礎を30分。Part5を1問45秒以内で解答する
- リスニング:Part1〜4を30分。聞く→声に出す→もう一度聞くの3セットを必ず実施(2周)
- 模試&復習: 余った時間で週1回の模試→その日のうちに「間違えた問題だけ」復習して弱点を翌日に残さない

表では、300点台の人は「約8〜9ヶ月」と計算できますが、朝晩で記憶を固めながら学べる人は効率が上がるため、想定より早く600点に届く可能性が高いです。
仮に土日にまとめて6時間勉強すれば、さらに600点を取るまでの時間を短縮できますよ。
「1年以上TOEIC頑張る」だと挫折しやすいですが、「3ヶ月TOEIC頑張る」だと挫折しにくいのもメリットです。
以下に「土日(6時間)+平日(2時間)」勉強した場合の目安も記載しておきますね。
- 300点台の人(必要:500〜550時間)
・平日:2時間 × 20日 = 40時間
・土日:6時間 × 8日 = 48時間
→ 合計:月88時間
→ おおむね 6ヶ月前後 が妥当なライン - 400点台の人(必要:320〜370時間)
320〜370時間 ÷ 88時間 = 約3.6〜4.2ヶ月
→ おおむね 4ヶ月前後 が妥当なライン - 500点台(必要:140〜190時間)
140〜190時間 ÷ 88時間 = 約1.6〜2.1ヶ月
→ 基礎がある人なら1〜2ヶ月前後 で十分可能
そもそもTOEIC600点はどんなレベル?
TOEIC600点までに必要な勉強時間の目安を確認してきましたが、「TOEIC600点を取れると実際どれくらいの力がつくのか」と気になる人もいるのではないでしょうか。
ここでは、TOEIC600点のレベル感や、学校・仕事・転職でどの程度の英語力として扱われるのかをわかりやすく解説します。
- TOEIC600点は「全体平均点前後」のレベル
- TOEIC600点は「英検2級〜準1級」・「CEFR B1」に相当する英語力
- 600点を取るために必要な語彙・文法レベル
- 600点でできるようになること(学校・仕事・転職)
TOEIC600点は“全体平均点前後”のレベル
TOEIC600点は、英語の基礎をきちんと理解している中級レベルのスコアです。
国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が公表したTOEIC Program DATA&ANALYSIS 2024では、2023年度の公開テスト受験者746,178人の平均点が612点と示されています。
つまり、600点を取れる人は、英語の基礎がひと通り身につき、TOEICで問われる内容を無理なく理解できる段階にあります。
- TOEIC公開テストの平均点は約600点前後
- 正答率65%ほどで到達できるレベル
- リスニングで58〜59問、リーディングで66〜67問の正解が目安
- 簡単な日常会話のやり取りが可能

よく「TOEIC600点があれば英会話は問題ない」と言われますが、現実には“Can I get this one?”や“Could you say that again?”のような短いやり取りが中心になる人が多いです。
片言でも意思は伝えられる段階で、ここから実践力を伸ばしていく状態と言えます。
ただ、TOEIC600点を取れている人は、英文法や英単語の基礎がしっかり理解できている状態です。
英語が苦手だと感じる人は、この600点を最初の目安にすると計画が立てやすくなります。
TOEIC600点は「英検2級〜準1級」・「CEFR B1」に相当する英語力
TOEIC600点は、英検2級〜準1級、IELTSでは5.5レベルです。
換算表
| TOEIC® | 英検 | IELTS |
|---|---|---|
| 600〜740 | 準1級 | 5.5 |
| 550〜600 | 2級 | 5.0 |
- 英検2級:高校卒業〜大学初級レベル。日常会話や基本的な英文を理解できる
- 英検準1級:社会人レベル。ニュースやビジネス英語にも対応できる
- IELTS5.0〜5.5:海外大学の基礎課程入学レベル
上の換算表からも、TOEIC600点は「基礎力が身につき、実践的な英語を使い始められる段階」であるのがわかります。

英語力の基準は試験ごとに重視する力が少しずつ異なります。
TOEICは「読み・聞き」を中心に、実務的な場面での理解力を測る試験です。一方、英検やIELTSでは、自分の考えを整理して伝える力など、より広い技能が評価されます。
将来、海外で働く・留学するといった目標があるなら、TOEICだけでなく別の試験にも触れておくと、英語力をよりバランスよく伸ばせますよ。
600点を取るために必要な語彙・文法レベル
TOEIC600点に必要な語彙・文法は、高校基礎レベルをしっかり押さえれば十分です。
覚えるべき英単語は約4,000〜4,500語が目安です。
日常表現だけでなく、仕事で使われる語彙が出題の多くを占めるため、buy→purchase(購入する)のようなビジネス英語でよく使う単語も覚える必要があります。
- 覚えるべき単語は4,000〜5,000語(高校基礎〜英検2級相当)
- help→assistなど業務で使われる改まった語彙が多い
- 文法の理解が浅いとPart5(文法問題)やPart7(長文読解)に時間がかかる
- 簡単な日常会話のやり取りが可能

文法は、中学英文法の理解を確実にしたうえで高校基礎の内容を整理しておくとよいでしょう。
特に600点未満の人がつまずきやすいのは、品詞の見極めや時制、比較、仮定法、分詞、関係詞、前置詞・接続詞の使い分けです。
英単語は「銀のフレーズ」、英文法は「TOEIC L&R TEST 初心者特急」を3週程度しておくと間違いないですよ。
600点でできるようになること(学校・仕事・転職)
TOEIC600点を取ると、日常の英語理解だけでなく、学校・仕事・転職のそれぞれで役立つ力が身についていると言えます。
TOEIC600点でできるようになることを簡単にまとめました。
| 分類 | 内容(600点でできること) |
|---|---|
| 学校 | ・高校基礎レベルの英文が読める ・授業で扱う長文の大意がつかめる ・英文法の基礎が理解でき、解説があれば自力で復習できる |
| 仕事 | ・簡単なメール/資料の内容が理解できる ・会議資料の要点をざっくり把握できる ・社内の英文チャットで短い文なら対応できる |
| 転職 | ・英語が必要なポジションの「応募条件600点」をクリアしやすい ・履歴書で英語基礎力を示せる ・外資系の初級ポジションで足切りされにくい |
TOEIC600点は、学校では英文の基礎理解が安定し、授業で扱う長文にも十分ついていけるレベルです。
文法と単語の基礎ができているため、自分一人で復習ができ、英語力が上がりやすいのが特徴です。
一方で、社会人にとってのTOEIC600点は意味合いが少し変わります。
仕事で扱うメールや資料を読み解く力がつくため、社内の英文チャットや海外チームとのやり取りでも、必要な情報を落とさず理解できます。
会議資料の要点をつかめるようになる点も大きく、英語を使う業務に入るための最低ラインとして扱われやすいスコアです。
転職活動でも600点は基準としてよく使われます。
英語が必要な職種では、応募条件に600点が設定されている場合が多く、「この人は英語の基礎力がある」と判断してもらいやすいです。
外資系やグローバル企業では、応募条件として「TOEIC600点以上」を設定しているケースがよくあります。
そのため、TOEIC600点を持っていると 最低ラインをクリアした人材として判断されることが多く、応募できる求人の幅が広がりますよ。

TOEIC600点は、英語の基礎がしっかりしていると判断されやすいですが、一方で企業が求めるTOEICのスコアには差があります。
人気の高い大手日系企業では700点以上を条件にする例もあり、外資系ではさらに高い点数を求められることがあります。
とはいえ、最初から800点や900点を狙うと、目標が高すぎて続かない人が多いです。
まずは600点を目標に、700点800点とステップアップしていくのがおすすめですよ。
TOEIC600点を最短でとるための勉強の進め方
「600点を取りたいけど何から勉強すればいいのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。
ここではTOEIC600点を突破するための勉強法を6ステップで紹介します。
- STEP1:最初に「現在の弱点」を正しく把握する
- STEP2:TOEIC600点に必要な単語を先に固める
- STEP3:中学までの基礎英文法の見直しをする
- STEP4:英語の音に慣れる
- STEP5:音読をする
- STEP6:同じ問題集を繰り返し解く
STEP1:最初に「現在の弱点」を正しく把握する
英語の勉強を始める前に、まず現在の英語力をチェックしましょう。
現在の弱点が見えていると、必要な勉強時間をイメージしやすくなり、「自分は何を勉強すればいいか」が明確になるからです。
自分の苦手ポイントを知るには公式問題集を使って本番と同じ試験時間で問題を解いてみるのをおすすめします。
- 公式問題集を本番と同じ時間で通しで解く
- スコアと各パートの正答率を記録する
- 語彙不足か文法不足か音声の理解不足かを分けて整理する
- 「苦手だと思うパート」と「実際に点が落ちているパート」を照らし合わせる

模試を1回解いておくと、自分の今の実力と苦手な部分がはっきりするので、その後の勉強内容を決めやすくなります。
英語に自信がない人でも模試を経験しておくと試験の雰囲気を早めにつかめるため、勉強を本格的に始める前に模試を時間通り通しで解いてみるのをおすすめします。
もし全く解けなかった場合は、単語力が足りていない可能性が高く、最初は銀のフレーズからはじめるといいですよ。
STEP2:TOEIC600点に必要な単語を先に固める
単語力がないままだと、リスニングもリーディングも正確に読めず、問題そのものが理解しにくくなります。
1日に多くの単語を覚えようとすると続きにくいので、まずは「毎日3単語だけは必ず覚える」などの簡単な目標を作りましょう。
通勤中などのスキマ時間も勉強できるように、TOEIC向けのアプリもスマホから手軽に勉強できるのでおすすめです。
- 1日3単語など、簡単な目標を設定する
- 覚えた単語を使って短い例文を作る
- TOEIC向けの単語アプリを併用する
- 覚えた単語を翌日必ず復習する

単語力がないとほとんどの文章が理解できず、英語が難しく感じてしまう人が多くいます。
昔、予備校講師として生徒の質問対応をしていましたが、間違えている原因のほとんどは単語の意味や品詞を理解できていない点にありました。
英単語を重点的にやれば、問題が読めるようになり成績が上がる生徒ばかりだったので、最初は単語に集中し基礎を作った方が結果につながりやすいですよ。
STEP3:中学までの基礎英文法の見直しをする
TOEIC600点を目指すなら、まずは中学レベルの英文法をしっかり理解しておくのが大切です。
中学英語は簡単に見えますが、基礎があいまいなままだと応用問題に取り組んだときに文の構造がつかめず、得点が安定しにくくなります。
TOEICの問題は、中学〜高校初級レベルの文法で解けるものが中心です。
「もっと難しい文法を勉強しないと」と感じる人は多いのですが、基礎が抜けていると文章の意味を理解できず、得点が伸びません。
- TOEICの大部分は中学〜高校初級レベルの文法で対応できる
- 基礎が抜けていると英文全体の意味を正しく把握できない
- 文法が安定すると、リーディング・リスニング両方で得点が伸びやすくなる
- 文法力は「速く・正確に読む力」に直結する

難しい知識を増やすより、まず忘れている基礎を取り戻すほうが確実に結果につながります。
中学英語を復習し、文の仕組みを「考えなくても自然に理解できる」状態を目指しましょう。
STEP4:英語の音に慣れる
TOEIC600点を目指すなら、英語の音に耳を慣らしておくのも重要です。
英語は日本語と音の仕組みが異なり、単語同士がつながったり、弱く発音されたりします。
こうした「英語らしい音の流れ」を知らないと、単語を知っていても聞き取れないことが多いです。
また、国や話者によって発音の特徴も異なるため、いろいろな音に慣れておくと本番で焦りにくくなります。
- 公式問題集を使って、毎日15分だけでもリスニング音声を聞く
- 聞き取れなかった箇所をスクリプトで確認し、発音をまねして口に出す
- 通勤・通学時間などのスキマ時間にも音声を聞く

たくさんの音声を聞き流すよりも、同じ音源を何度も繰り返して「一言一句聞き取れる」レベルまで仕上げるほうが効果的です。
公式問題集の音声は試験に近い環境を再現しやすいため、毎日の短い時間でも続けると600点につながる土台が作りやすくなります。
STEP5:音読をする
音読は、リーディング・リスニングの両方を同時に鍛えられる効果的な勉強法です。
英文を声に出すと、語順や文の組み立てがそのまま耳に入ってくるため、読みながら理解する感覚が身につきます。
最初は単語を追うだけでも、繰り返すうちに英文の意味が自然に入ってくるようになり、長文を読むスピードも徐々に上がっていきます。
音読を続けるほど、英語を日本語に変換せず理解できる状態に近づくため、600点を超えるための土台として取り入れておきたい学習です。
- 声に出して読むと、文構造や語順のリズムが体に残る
- スクリプトを見ながら音声を真似ると、正しい発音や抑揚が身につく
- 繰り返し音読すると、リスニングの聞き取り精度が上がる
短時間でも継続すると、耳と口の両方が英語のリズムに慣れていきますよ。

音読は地味に見えて効果が出やすい学習法で、英文をそのまま理解できるようになるのでおすすめです。
発音を意識して読む習慣を作るとスピーキングにもつながるため、TOEIC対策だけでなく実際の会話力の向上にも役立ちますよ。
STEP6:同じ問題集を繰り返し解く
TOEIC600点を目指す人は、複数の教材に広く手を出すより、1冊を反復して仕上げる学習の方が得点につながりやすくなります。
同じ問題集を繰り返すと、苦手な箇所、理解が曖昧な部分を集中的に勉強できるからです。
「理解していない部分」を繰り返し復習すると、得点につながる基礎力が確実に身につきますよ。
- 1冊の問題集を3回以上繰り返して、出題傾向を覚える
- 間違えた問題は必ずノートにまとめ、翌日・週末に見直す
- 同じ音声を繰り返し聞き、リスニングの聞き取り精度を高める
- 公式問題集で実践形式の模試を定期的におこなう

初心者ほど教材を増やしたくなりますが、最初の段階では1冊を徹底的にやり込む方が学習効果が高いです。
特に公式問題集は本番と同じ形式と音声で構成されているため、繰り返し取り組むと実戦に近い感覚が身につくのでおすすめです。
TOEIC600点を目指す人におすすめの参考書・問題集
TOEIC600点を目指すなら、教材選びが重要です。
ここでは、はじめてTOEICに取り組む人でも無理なく進められて、実際に私自身が英語力ゼロから600点を達成したときに使っていた教材を紹介します。
- 公式TOEIC Listening & Reading 問題集
- TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ
- はじめて受けるTOEIC L&Rテスト 全パート完全攻略
- TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2 (TOEIC TEST 特急シリーズ)
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 9
TOEIC学習を始める前に、まずは公式問題集で自分の実力を正確に把握しましょう。
本番と同じ形式で構成されているため、時間配分や設問の流れを実際の試験に近い形で経験できます。
- 本番2回分・計400問を収録(リスニング・リーディング両方)
- 公式ナレーターによる音声で本番環境を再現
- スコア換算表付きで現在のレベルを数値化
- 「どのパートで点が取れていないか」を客観的に把握できる

公式問題集に取り組むときは、点数を伸ばすよりも「今の実力を正確に知る」ことを優先してください。
わからない問題を空欄のまま残しておくと、どこでつまずいているのかがはっきり見えるため、今後の学習の方向性が立てやすくなります。
適当に丸をつけて正解した問題で点数が上がると、実力のズレに気づけません。
あくまで練習段階では、誤魔化さず“正直な点数”を出すのがおすすめです。
なお、本番では1問でも多くマークしておく方が得点につながるため、練習と本番では目的を切り分けて取り組むと良いです。
単語学習には銀のフレーズが最もおすすめ
TOEIC600点を目指す人にとって、最初の1冊として特に使いやすいのが『TOEIC L&R TEST 銀のフレーズ』です。
英語の基礎を思い出しながら、試験でよく出る単語を効率よく身につけられる構成になっており、通勤や通学などの短い時間でも進めやすいのが特長です。
銀のフレーズは基礎固めに最適で、600点〜750点台まで十分対応できる単語帳で、最頻出&最重要単語を以下の内容で1,000単語収録しています。
- 金のフレーズは中上級者向けで、難易度が高く挫折しやすい
- 基礎単語が銀のフレーズには収録されているが金のフレーズには収録されていない
- 基礎が抜けたまま金フレーズに進むとスコアが伸びにくい
- 銀フレーズで語彙の土台を固めると、600点〜750点まで安定して伸びる
銀のフレーズは、全単語の無料音声アプリに対応しているので、正しい発音を覚えるためにも最適です。
設問で出る単語や表現、前置詞・接続詞・接続副詞、定型表現なども紹介されている点もおすすめできるポイントです。

金のフレーズは内容が充実していますが、中級者以上を想定した構成なので、基礎が十分でない人にとってはレベルが高いです。
英語学習を始めたばかりの人ほど、まず銀のフレーズで基礎単語を覚えておくと、600点までの伸びが早くなりますよ。
文法強化には文法特急シリーズが定番
先ほど紹介した「銀のフレーズ」と同超特急シリーズの文法書がおすすめです。
Part1・2の文法問題に特化しており、正解の解説だけでなく、誤答の解説や文法知識なども収録されています。
TOEICで600点を取るには、苦手分野をそのまま放置しないことが重要です。
特にPart1・2で点数が安定しない人は、正しく解ける問題を増やすだけで全体のスコアが伸びやすくなります。
すでにTOEICを受験した経験があり、模試で「Part1・2が弱い」と感じている人は、文法特急シリーズを繰り返し解いてみてください。
答えの根拠だけでなく、間違えやすい選択肢の理由も丁寧にまとまっているため、迷いやすいポイントを押さえながら学習できますよ。

文法特急を使う前に、単語とリスニングをある程度おさえておくと学習効率が上がります。
単語を知らない状態で文法に入ると、問題で目にする語の意味や品詞を毎回調べる必要があり、時間がかかるからです。
単語帳 → リスニング → 文法の順番で進めると、最短距離でTOEIC600点を目指せますよ。
TOEIC600点に関するよくある質問
ここでは、TOEIC600点に関するよくある質問に回答します。
- TOEIC600点をとるために、公式問題集は何冊やればいいですか?
- 公式問題集は2冊で十分です。
1冊目は「ゆっくり解く→選択肢の理由を説明できるまで復習」を徹底してください。
2冊目は「本番通りの時間管理→間違えた問題だけ音声込みで復習」をするのをおすすめします。
- 単語がなかなか覚えられません。どうすればいいですか?
- 苦手な単語は、音読しながら勉強すると覚えやすくなります。
さらに、「1日2回以上」苦手な単語に触れる時間を作るといいですよ。
「朝に英単語を15分、夜に15分同じ箇所を復習」の様なイメージです。
- リスニングが全く聞き取れません。何から始めればいいですか?
- 最初の1〜2週間は短めの同じ文章を聞くだけでOKです。
聞こえなかった文章を「書きだす→もう一度聞く→マネして発音する」の順で勉強してみてください。
上記をやると、徐々に英語が聞き取れる様になり、自分の英語の発音も綺麗になるのでおすすめです。
- TOEIC600点に必要な文法はどこまでやれば十分ですか?
- 必要なのは中学英文法+高校基礎(仮定法・比較・関係詞など)までです。
苦手な単元は「例文で意味を説明できる状態→Part5の該当問題を10問解く」の流れで勉強するといいですよ。
- 毎日勉強が続かないのですが、習慣化のコツはありますか?
- 勉強へのハードルを極端にさげるのをおすすめします。
「毎日1時間勉強しよう」だと、ハードルが高すぎて挫折しがちですが、「とりあえず5分やろう」だと、勉強をはじめやすいです。
「5分勉強するなら、30分は勉強できそうだな」と、徐々に時間を増やしていくと習慣化しやすいですよ。




